导演:窪添 慶文
【「序」より】(抜粋) 一九七〇年代以降、特に一九九〇年代以降、簡牘の出土が相次ぎ、戦国秦漢期研究は活況を呈している。 魏晋期においても、走馬楼呉簡や郴州晋簡の出土があり、それらは全体像はいまだ明らかでないにせよ、 前者については活発な研究が行われている。同じく出土資料である墓誌も、従来知られていたものに加 えて、やはり近年多くの墓誌が出土ないし「出現」している。墓誌は同時代資料である故に、文献資料 の闕を補うものとして広く利用されてきた。筆者も中国史研究に取り組み始めた頃から、墓誌を用いて おり、『石刻題跋索引』は最も早く備えた工具書のひとつである。ただ筆者を含め、墓誌の利用は、諱 や字、生没年、本貫、官歴、婚姻関係などを知り、補うということが中心であり、言うならば必要なと ころだけを取り出す「便利使い」の対象としたものが多いように思われる。しかし...(展开全部)